研究開発プロジェクト(令和3年度から) 【紹介動画】
(1)アルミのグリーン化に向けた取り組み
県が委託した調査研究事業の結果をもとに、循環型アルミ産業の構築に向けて下記の3つのテーマを設定し、アルミリサイクル技術に関する産学官が連携した研究開発を支援します。
テーマ:省エネルギー技術(省エネ、温室効果ガス排出の少ないアルミ製造技術や方法等の環境負荷低減に資する技術など)
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研究開発の名称:「リサイクルアルミ材料の溶解工程における環境負荷評価と熱マネジメントによる省エネ2次溶解システムの構築」<国沢アルミ合金株式会社>
テーマ:材料・加工プロセス技術(廃棄物の削減や部材使用後の再利用が容易等の資源利用効率の高いプロセス技術など)
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研究開発の名称:「鋳造用アルミ合金材の連続溶解プロセスにおける素材の溶融歩留まり向上や廃棄生成物の低減のための溶解技術の開発」<北陸アルミニウム株式会社>
テーマ:リサイクル技術(リサイクルアルミ材の製造・加工技術など)
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研究開発の名称:「アルミ鋳造製の大型建築部材の軽量化及び部材の水平リサイクルのための大出力レーザを用いた溶接組立加工技術の開発」<株式会社三和製作所>
(2)循環型アルミ産業網強化に向けた研究会
県内アルミ産業界で二酸化炭素排出量の削減に取り組むための研究会を組織し、県内サプライチェーンにおける二酸化炭素排出量の見える化に取り組み、現状把握、課題抽出を行い、令和4年度の課題解決に繋げていきます。
令和3年度
富山県アルミ産業特有のアルミエコシステムを活用し、バリューチェーン内のCO2排出量、エネルギー収支、資源変化量などの「見える化」を測り、富山型のCO2排出量算出モデルの構築を目指します。
研究開発プロジェクト(平成30年度から令和4年度までの5年間)
アルミ関連企業、大学、公設試験研究機関等の産学官が連携し、「軽量性」「熱伝導性」「水素への安定性」など、アルミの特徴を生かした研究開発プロジェクトを推進しています。(研究開発委託については、平成30年度から令和2年度まで)
アルミの3つの特性を活かした地域牽引企業による事業化研究や産学共同実用化研究

研究開発プロジェクト
エネルギーの輸送・貯蔵のための軽量容器等製造開発プロジェクト
Project Leader | 富山大学 高辻 則夫 特別研究教授 |
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Leader Company | 株式会社TAN-EI-SYA |
塑性加工技術(押出し、鍛造、スピニング、インパクト成形)を基に水素容器など軽量・高強度・高耐久性容器の製造のための低コスト・高生産性の加工技術の開発をしています。
マルチマテリアル化による軽量・高強度構造部材の開発プロジェクト
Project Leader | 富山大学 柴柳 敏哉 教授 |
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Leader Company | 株式会社小矢部精機 |
軽量・高比強度に優れたアルミ合金を構造材として押出し加工し加工とマルチマテリアル化により、EV車等輸送機器の軽量・剛構造化技術を開発しています。
高品位リサイクルアルミ合金の活用と厚肉アルミ構造部材の高能率加工技術開発プロジェクト
Project Leader | 富山大学 柴柳 敏哉 教授 |
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Leader Company | 株式会社三和製作所 |
高品位リサイクル材の開発及びインフラ用大型構造部材の組立て加工技術(接合、塑性加工)を開発しています。
未利用エネルギー活用による高効率熱循環システム開発プロジェクト
Project Leader | 富山県立大学 中川慎二 教授 |
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Leader Company | アルミファクトリー株式会社 |
アルミの高熱伝導性・防錆性・良加工性を活かし、中低温域熱エネルギーを有効活用する熱循環システムを開発しています。