事業化の方向が定まり、営業活動に移ると、当初の思いをはるかに超えた数多くの法律規制と許認可取得の必要性、そして設備投資や資金調達の問題が押し寄せてきた。当時には少なくとも越えねばならない5つの大きなハードルがあったという。
・資格試験のハードル
・資金のハードル
・富山県の許可を得るハードル
・地元の同意を得るハードル
・仕事量の確保のハードル
そんな時たまたま「新事業開拓の相談を受け付けます」という富山県商工会連合会の新聞広告を目にしたことをきっかけに、富山北支援センターの相談窓口にたどりつくことができたのだった。富山北支援センターでは廃タイヤに詳しい人の紹介に始まり、専門家派遣による経営・技術課題のアドバイスを受けることができた。
しかし、許認可に伴う各種資格試験に合格することは、自分自身で解決しなければならない課題であり、アドバイスでまかなうわけにもいかず、最も苦しい障害レースであったという。社会的使命感、コンプライアンスを自社の基本理念に据えている社長自身の正念場であった。
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