令和7年度 産学官オープンイノベーション推進事業費補助金交付先の決定について
令和7年度 産学官オープンイノベーション推進事業費補助金について、審査の結果、補助金交付先を次のとおり決定しました。
【重点支援分野:単独企業枠】
企業名 | 研究の内容 | |
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1 | 株式会社スギノマシン (滑川市) | 【研究名称】 次世代自動車用金型を実現する高圧水によるキャビテーション技術の高度化 【概 要】 高圧水によって発生する気泡(キャビテーション)を活用し、AM造形(Additive Manufacturing)で製造された次世代自動車用金型の後処理技術を進化させる取り組み。処理材の評価とシミュレーション手法開発で、実用化に向けた技術の確立を行う。 |
【重点支援分野:サーキュラーエコノミー推進枠(五十音順)】
企業名 | 研究の内容 | |
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1 | 笹谷工業株式会社 (砺波市) | 【研究名称】 鉄鋳物原材料におけるリサイクル材使用量拡大を目的とした材料トレーサビリティ確立とCO2排出量低減の取り組み 【概 要】 サーキュラーエコノミー実現のため、製品単位でのCO2排出量の削減、原材料におけるリサイクル材の使用量拡大を目指す。そのために、サイバー空間上でのエネルギーフローの変化を計算し、見える化するアプリケーション、CEシミュレーター(仮称)を開発し、工程毎、製品毎のCO2排出量の見える化、材料トレーサビリティの見える化を可能にする。 |
2 | 三光合成株式会社 (南砺市) | 【研究名称】 市場回収リサイクルPPにおける物性低下を抑制する成形技術の開発 【概 要】 市場回収リサイクルPPに対し、物性低下を抑制する成形技術および酸化防止剤の有効性を検証する。成形工程を繰り返した際に物性が維持されるかを評価し、成形技術と酸化防止剤の効果を明らかにする。平板形状で得られた改善効果を実製品形状に展開し再現性を確認する。衝撃性・靭性といった自動車部品に求められる性能を満たすかを検討することで、市場回収リサイクル材の高機能化と実用用途の拡大を目指す。 |
【成長産業分野全体枠(五十音順)】
企業名 | 研究の内容 | |
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1 | 株式会社アーキジオ (高岡市) | 【研究名称】 ボーリングマシンのスマート化による省力化 【概 要】 ボーリングマシンを使った地質調査は重負荷作業なため、近年は担い手不足になっている。そこでマシン本体を電動化、スマート化した新たなボーリングマシンを開発し労務負荷を軽減することで業界全体の就労人口の底上げを図る。 |
2 | 中原化成品工業株式会社 (南砺市) | 【研究名称】 布チップを複合した熱硬化性プラスチックの品質向上と産業機械部品の開発 【概 要】 アパレル業界では衣服の製作時に繊維布の端材が大量に出る。また、衣服の廃棄時にも大量に出ることから、これらの有効利用が切望されている。本研究では廃繊維布を裁断し布チップを作製するとともに、熱硬化性プラスチック(フェノール樹脂)に混錬することにより、じん性に優れ、強度と弾性率の異方性の小さいプラスチック材料の開発を目指す。さらに、開発したプラスチック材料を使った新たな産業機械部品の開発を行う。 |
3 | 株式会社HERBAL8 (富山市) | 【研究名称】 香りの放出を制御するフレグランスディフューザーの開発による快適な香り空間の提供 【概 要】 本研究は、香りの放出を制御するフレグランスディフューザーを開発し、オフィスや車室空間の快適性向上と、電力使用削減等の省エネ・熱中症対策に貢献する。さらに、県内産「ハーブ」から抽出した香料も積極的に取り入れながら、香りによる高度な「空間演出」を可能とする新しい商品・サービスの提供実現を目指す。 |
本事業の概要(抜粋)
本事業は、県内に事業所を有する企業(以下「代表企業」という。)等と大学等高等教育機関、公的試験研究機関(以下「大学・公設試」という。)の研究者等で構成される産学官連携グループ(以下「グループ」という。)による共同研究開発事業を補助することにより、県内企業の新商品・新技術開発、事業化を支援し、県内企業の競争力強化を図ることを目的とするものです。
1.グループから、本事業目的に沿った共同研究開発提案を募集します。
2.審査委員会において研究開発提案を採択し、補助金を交付します。
3.事業終了後、各グループは研究成果の実用化・事業化を進めていただきます。
4.実績報告会(非公開)とパネル展示(公開)により、成果を発表していただきます。