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レジをこなしながらも、お客さんと会話を楽しむ。 |
お店や事業の将来については、いろいろ考えているようだ。また米粉をパスタなど、他の食品に応用することも検討しており、場合によってはその事業を独立させることも視野に入れているという。
ちなみに米工房ジャスミンは、小林さんの父親が運営するMK農産と連携を組み(平成22年度とやま農商工連携ファンド事業採択)、MK農産が生産する高アミロース米の米粉を使った商品開発に取り組んでおり、24年度にはその成果が出るのではないかと期待されているところだ。
「今はまず、お店を軌道にのせることが先決です。幸い、たくさんの方に応援していただいて、お店の運営も回るようになってきました。新しい事業を展開するにしても、可能性はいろいろあると思いますが、順番に一つひとつ取り組んでいきたい」
若きオーナーは極めて意欲的で、つぶらな瞳を輝かせた。
ちなみにジャスミン友道店は、旧8号線「友道」交差点を海方向に300~400mほど行ったところにある。伝説の職人に指導を受けた米粉パンを、ぜひともお試しあれ。特に米粉100%の食パンは、うまかった。
(注釈1)本文中「米粉100%のパン」という表記が出ているが、これはベーカリーベースのことで、原料ベースでは米粉80数%、グルテン10数%となる。
(注釈2)米に含まれるデンプンには、グルコースが鎖状につながったアミロースと、枝分かれした構造を持つアミロペクチンがあり、アミロース含量の低い米は軟らかく粘りが強い。モチ米はアミロース含量ゼロ。日本で栽培されているウルチ米のアミロース含量は5~20%程度で、コシヒカリやミルキークイーンはアミロース含量が低い。高アミロース米はインディカ米と同じような性質があり、冷めると硬くなり、リゾットやドライカレー向きの米。日本では「越のかおり」など数種が開発され、一部栽培されている。高アミロース米は硬くて吸収されにくいので、食後の血糖値上昇を抑える効果があるところから、糖尿病の食事療法に生かすことができるのではないかと期待されている。
とやま農商工連携ファンド事業について
http://www.navi-toyama.jp
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