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最初は逃げ道を残していた |
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雑貨店でつまずきそうになったが… |
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「企画書を持って1年通い続けた」 |
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「CP STOR」WEBサイト |
「今扱っている商品は、大都市圏をはじめ他の店でも、他社のネット上でも販売されています。当社のネット経由のお客さんの多くは県外の方で、その大半は首都圏にお住まいの方々。コーディネートしながらの販売の効果が、現れているのではないでしょうか」
同社のホームページを見ると、身近な生活雑貨を扱う店に変身した「dupon35」(デュポン35、03年5月出店)、婦人服の店「COTON」(コトン、04年9月出店)の商品も含めて、“こんなふうに使ってほしい”“こんなコーディネートはいかが”と提案するような写真を満載。単に商品を並べるのではなく、その服を着た時の、その生活雑貨を部屋に置いた時のシーンがイメージできる写真の撮り方となっている。
モデルは知人やお客さん、あるいはそのお子さんにお願いし、デジタルカメラで社内のスタッフ(小松さんも含む)が撮影。より効果的な写真の撮り方ができないかと、スタッフ全員でファッション誌などを見て研究しているというから、ネット通販への熱の入れようが想像できるだろう。
こうした取り組みがメーカーに評価されて、新たな出店にもつながった。それがこの秋にオープンする、婦人服のパリ・コレを扱うお店。その販売店は国内には十数店あるものの、パリ・コレのみを扱う小売店は小松さんの店が3店目。販売方法の企画書を何度も書き、1年間提案し続けてようやく夢が叶ったのであった。
「最後はこちらの熱意を汲んでくれたのかもしれません」と小松さんは振り返るが、「ネットショッピングと組み合わせて、ブランド品の販売を成功させたい」と熱意を見せていた。
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毎年1店出す「10年計画」を持つ |
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子ども服のメーカーが秋・冬ものの洋服のもって営業のために来店。鹿皮のスカート1着5万円という商品もありました!! |
小松さんは陽気だ。冒頭にも記したが、「苦しいことが多い」といいながらも商売を楽しみ、店を増やしてきた。どの店も、その時々で自分が好きなもの、自分で売ってみたいと思う商品を扱ってきた。「金儲けのためでなく、小売業を楽しみたい」と語る小松さんは、1年に1店のペースで店を増やしていく「10年計画」を立てた。同一商品で多店舗化を図るのではなく、「自分が売りたい商品で店を出していきたい」と意欲満々である。
2年前の「紅白」では、黒四ダム(の構内トンネル)で中島みゆきが「地上の星」を歌った。そのダムの鉄柵にペンキを塗っていた青年が、自分の人生を小売業で輝かせようとしている。ダムをつくった男たちと同様に、小松さんにも「10年計画を達成」のドラマがある。
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小松 満 有限会社CDC 代表者
本 社/富山市太郎丸178-12
事業内容/子ども服、生活雑貨、婦人服の小売
創 業/1998(平成10)年(法人化04年)
資本金/300万円
従業員/13名(アルバイト等含) |
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