 |
漆を塗った和紙を用いた合わせガラスの例。パーテーションやテーブル天板として既に使われ、他の用途も模索されている。 |
堀岡部長は、1年近く続いた試行錯誤をそう振り返る。ピンホールは、漆を乾かす際の温度、湿度、溶剤が相互に関連して発生することを突き止めた同社は、合わせる前に“ある加工”をすることで、この問題を解決したのであった。
写真でご覧いただくように、和紙は漆で染めたようになり、間接照明をすると独特の風合いがかもし出される。またペットフィルムの場合は、普通の漆器のような重ね塗りや螺鈿を施すことも可能で、新しい建材、インテリア素材の誕生として期待されている。
|