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NEARのブースにご来場いただき、名刺をいただいた方にはペットボトルの深層水飲料を進呈(左)。来場者の正面に見える「逆さ地図」には皆さん関心を示された。 |
日中韓産業交流会は、経済発展著しい北東アジア地域の製造業、主に電気・電子、一般機械、輸送機器などの部品企業が、新たな供給先を求めることを目的としたビジネスフェア。NEARと同様の趣旨を持っており、今回が3回目だ。出展企業は321社(日本101社、中国114社、韓国106社。機関含む)、来場者は6,000名近い数になった。
当機構では、「NEAR2008inとやま事務局」の団体名で出展し、NEARのPRとともに、富山県の観光や物産、企業立地などを紹介。ブース来場者には富山の深層水のペットボトル飲料を差上げていたところ、ここでもサプライズな申し出があった。
「富山の深層水関連の商品を輸入販売することを検討したい」と韓国の企業が打診してきたのだ。韓国でも深層水への関心は高い。すでに一部で取水が始まり、深層水の研究が進む富山県立大学や県内企業への視察や取材も頻繁に行ってきたものの、商品開発となるとまだ途上というのが実情だ。そこで富山の深層水商品を輸入しようというのだ。
当機構ではただちに、輸出に関心のあるメーカーのサンプル商品(3社分)を提供するとともに、パンフレットやカタログを手渡して、メーカー担当者と商談するよう依頼した。こうした引合いは他にも数件あり、韓国や中国では水への関心が徐々に高まっていることをうかがわせた。
サプライズな引合いというと、岐阜県のある企業の社長がNEAR紹介ブースに立ち寄られた時のことだ。富山県が作成した「逆さ地図」を見て、「富山と大連はこんなに近いのか」と叫んだのであった。
同社では今まで、大連向けのコンテナは名古屋港経由で出していた。しかし、東海北陸道の全線開通によって、伏木富山港から出した方が便利なことが判明。ブース来場を縁に、後日、富山県が開催したポートセールスにも参加した同社は、改めて富山−大連間のコンテナ便の利便性に驚き、「地図を逆さに見るだけで、立地環境の認識がこんなに変わるとは思ってもみなかった。北東アジアでのビジネス展開には、富山は便利だ。伏木富山港からコンテナを出すことを真剣に検討したい」と目からウロコのように語っていた。
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