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産業機械のビジネスショーや環境関連の展示会に出展して、クロスフローシュレッダーのPRにも努めてきた(写真は「2008NEW環境展 福岡」(平成20年11月13~15日) |
以上のように、破砕メカニズムの解明をすすめながら、マシンの小型化は着々と進み、平成19年3月には小型クロスフローシュレッダーが誕生。コンベアや選別機などとともにシステム化されて販売されるため一概にはいえないが、1セットの価格は1,000万円前後~数千万円。冒頭に紹介したように、このシステムで「年商1~2億円を目標にする」ということは、年間十数セットの販売を目指すということだ。
「東京ビッグサイトなどで開催される、産業機械展や環境展に出展して破砕機のPRに努めてきました。家電製品や電子機器のメーカーの他に、産業廃棄物処理業の方々の間でも、徐々に認知されるようになりました」 前年度までの受注実績は、年平均でも数台であった。しかし本年度に入って急に伸び始め、販売代理店を買って出た産業廃棄物処理業者も現れたほど。また一方では「もっと小さい破砕機はできないか」という打診も入ってきたという。レアメタルの急騰で、携帯電話をはじめとする小型の電子機器のリサイクルも、注目されるようになった証左であろう。
かつて鉱山は人里離れた山の中にあった。ところが今日では、レアメタルをはじめとする金属は、各種の機器に使われて都市に多くある。人口の多い都市ほど、機器に埋蔵する金属も多く、大都市は都市鉱山と呼ばれる所以(ゆえん)だ。
小型クロスフローシュレッダーは、都市鉱山ではリサイクル可能な稀少金属を掘り起こし、また同社では金の卵になるよう運命づけられたマシンなのであろうか。
新商品・新事業創出公募事業
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(23年度分の申込みは締切りました)
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