第3回とやまナノテククラスターセミナー 
国際シンポジウム「マイクロ・ナノ技術の医療・製薬・製造業への応用」

【日 時】平成27年5月21日(木)9:00~16:30

【会 場】富山国際会議場 3Fメインホール

【講演内容】

◇オープニングレクチャー
 Chairman 堂田 邦明 ノースウエスタン大学教授

◇シンポジウム
・Kornel Ehmann ノースウエスタン大学教授

「Micro-Manufacturing Processes for Engineering Surface」

「表面工学技術のためのマイクロ製造技術プロセス」

  北西部での新しいマイクロ/メソスケール製造技術の開発 マイクロ/メソスケール切削プロセス マイクロ切削加工、マイクロ計測機、 マイクロレーザー加工 マイクロ圧延、押田&インクリメンタル成形 マイクロ添加剤処理

・Boris Chichkov ハノーバーレーザーセンター教授

「Laser Printing of Nanoparticles and Living Cells」
「ナノ粒子および生細胞のレーザー印刷」

金薄膜や二酸化珪素薄膜に対して、透明ガラスレシーバーを透してフェトム秒レーザーパルスを照射することで、径を制御した金ナノ粒子やシリコンナノ粒子をレシーバー表面に配列することができる。これらのナノ粒子は、強い電気、磁気双極子反応によってユニークな光学的性質を示す。一方、金薄膜の表面に細胞を内包したハイドロゲル層を形成し、金薄膜にフェトム秒レーザーパルスを照射することで、レシーバー表面に細胞内包ゲルを任意に配列させることもできる。細胞生存率は十分に高く、幹細胞は分化能を維持していた。この技術は、三次元生体組織の作製に応用できる。また、異なる細胞腫からなる細胞アレイによって、細胞間相互作用の研究に応用することも可能である。

・Hudson Sirisuwapong Prince of Songkal大学教授

「Design and Engineering Technology」
「デザインとエンジニアリング技術」

・赤池 敏宏 国際科学振興財団 再生医学工学バイオマテリアル研究所教授

「Biomaterials Design for Control of Micro-space from Nano-space-Application of Cadherin-Matrix Engineering for Control of Homogeneous Cellular Reaction on Cell-cooking Plate-」
「ナノ空間からマイクロ空間の制御のためのバイオマテリアルデザイン セル·調理プレート上均一細胞反応の制御のためのカドヘリンマトリックス工学の応用」

近年、胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)による治療が大いに期待されている。そのため、幹細胞の増殖、分化を制御するための、パワフルな人工微小環境の開発を急がなければならない。我々が開発したE-カドヘリンを含有した人工細胞外マトリックスは、iPS細胞の培養に優れた威力を発揮する。一般的なゼラチン表面での培養では、iPS細胞は凝集して不均一な分化が起こるが、カドヘリン表面では細胞は個々に接着し、分化のレベルを培養系全体で均質に制御することができる。

・吉田 潤一 京都大学教授

「Flash Chemistry using Flow Micro reactors for Synthesis and Production of Chemicals and Drugs」
「化学薬品及び医薬品の合成と生産のためのフローマイクロ反応器を使用しての高速化学合成」

これまでほとんどの化学反応は、フラスコなどのバッチ式反応容器で行われてきたが、近年、フロー式反応容器を用いた化学反応が可能になった。バッチ式に比べて、連続フロー合成には様々な利点が挙げられる。例えば、自動化しやすく、危険な薬品を安全に取り扱えるため、化学、製薬工業に適している。さらには、フロー合成の滞留時間は極めて短いため、バッチ式では取り扱えない短寿命で反応性の高い中間生成物を利用することが可能となる。また、フローリアクターの組合せにより、多段階の反応を統合したシステムを構築することが出来るため、例えば将来的には、需要に応じて病院内で薬剤を合成することも可能となる。

・黒田 敏 富山大学教授

「Translational and Clinical Application of Micro-Nano Technology in Neurosurgery」
「脳神経外科におけるマイクロ·ナノテクノロジーおよび臨床応用」

脳神経外科的な疾患のある患者の手術には、高倍率、高分解能な外科手術用の顕微鏡が使われる。蛍光性ナノマテリアルであるindocianine green(ICG)を用いたビデオ血管造影や、5-aminolevulinic acid(5-ALA)イメージングは、より安全で有効な治療を可能にする。ICGビデオ血管造影は、頸動脈閉塞、もやもや病、脳動脈瘤の手術に威力を発揮し、5-ALAは悪性浸潤性の脳腫瘍の切除率の向上に寄与している。他方、将来的には神経外科分野でも細胞治療による再生医療が期待されているが、ここでも、移植細胞のトラッキングなどへのナノテクノロジーの貢献が大いに期待される

シンポジウム風景

ラウンドテーブルディスカッション風景

パネル展示風景(1)

パネル展示風景(2)