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同店のホームページ。現在アップされているものは2年前にリニューアルしたもの。 |
どこにでもある商品で、「値段で勝負」でお客様を引きつける場合は、何千人、何万人の支持を得ないとお店は成り立たない。競争は熾烈で、競合店との価格競争に打ち勝つためには、仕入れの共同化や系列化に近い合従連衡が繰り返し行われる。チェーン展開するドラッグストアといえども、立地によっては閉店に追い込まれるお店もあるようだ。またドラッグストア間の競争の煽りを受けて、変化についていけない町の薬屋さんは廃業に追い込まれてもきた。
ところが「商品の魅力で勝負」「店(店主)の魅力で勝負」してきたお店は、その何分の一、何十分の一の数のお客様に支持されるだけで経営が安定するわけだ。これは何も薬屋さんに限ったことではないが、あまり活気のない商店街のはずれで、元気にお店を続けている上田さんに会って、経営の原点を思い起こさせてもらったようだ。
「薬の販売を取り巻く環境は、数年毎に変わっていますので、今のやり方が10年後にも通用するかどうかはわかりません。その時はまた、当店なりのAとBを企画し、お客様に選ばれるようにしたらいいわけです」
上田さんは極めてポジティブだ。経営関係の本を今も毎月10冊は読むよう心がけ、当機構が事務局を務めている「ネットビジネス道場とやま」には平成20年度、22年度に参加。ホームページの経営上の生かし方を企業の実例を交えて研究し、またホームページを経営に生かしている企業家との情報交換にも余念がない。こうしたことが相乗効果を発揮して、お店を元気にしているのだろう。
ちなみに、ほとんど宣伝されていないが、同店には隠れたヒット商品がある。それは二日酔い防止のオリジナル調合の漢方薬。口コミによって広がり、噂を聞きつけた宴会参加予定者・女子会参加予定者が、人数分まとめて買っていくケースもある様子。これなどは、売上げ改善に効く薬といっていいのかもしれない。
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