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平成20年度とやま起業未来塾開校  

特集 平成20年度とやま起業未来塾開校
「夢・情熱・志」を持った新塾生が起業に向けてスタート
4期目に入った「とやま起業未来塾」。先輩塾生はすでに起業し、現実のビジネスの世界で奮戦を繰り広げているが、それに続かんと32名が新たに集まった。実践的な事業プランの作成や、組織づくり、販売方法などを修得した後、起業に向けて羽ばたくこととなる。平成20年度の開校式の概要を写真構成で紹介。


石井 隆一名誉会長(富山県知事)挨拶

とやま起業未来塾名誉会長/石井 隆一
 幕末の有名な医師に緒方洪庵がいます。大坂で医者として活動するかたわら、適塾(緒方塾)を開いて、多くの子弟を指導しました。緒方洪庵は、一時は将軍家のご用医師になり、また平生は身分の差別なく患者を診ていましたので、極めて忙しくしていました。
 片手間といっては失礼かもしれませんが、塾生を指導したのは診療の合い間のわずかな時間のみです。しかしながら、塾からは、大村益次郎、橋本左内、大鳥圭介、福沢諭吉らの、幕末から維新にかけて活躍した人材が輩出されました。
 どのように指導されたのか。例えばオランダ語が得意な塾生が不得意な塾生に教える。算術のできる塾生ができない塾生を指導する……。塾生同士が指導し合い、切磋琢磨したのです。
 この「とやま起業未来塾」においても、飴塾長、一柳塾頭をはじめ素晴らしい講師・アドバイザーがそろっています。指導者には大いに教えを乞う半面、塾生の皆さんもお互いに切磋琢磨していただきたい。そして、せっかくこうして学ぶ機会を得たわけですから、充実した期間にしていただいて、起業していただきたい。皆さんの元気が富山を活性化し、それが日本・世界の元気にもつながります。期待しています。そして、どうぞ頑張ってください。


飴 久晴塾長(コーセル会長)訓話

 本年度から塾長を務めさせていただきます。第1期から3期までもこの未来塾にかかわってきました。塾生の皆さんは起業家の卵です。創業の夢を持っておられる。新分野進出を考えている人は、既に事業の中に身を置いているのでヒヨコです。
 卵で問題なのは、有精卵と無精卵があること。無精卵はどんなに温めてもヒナに孵りません。本年度の塾生の皆さんの中には無精卵はないと思いますが、万一、無精卵が混じっていたら、この開校式を機会にヒナに孵ることのできる有精卵に変わっていただきたい。
 塾生の皆さんは夢を実現したいと思っておられる。実現するためには覚悟が要ります。努力しないで運だけを待っていても、何も変わりません。また知識を詰め込んでも、何も変わりません。行動することによってのみ変わることができます。夢を持ち、それを実現しようと皆さんは集まったわけですから、それに見合う汗を出し、知恵を出し、そして血を流すくらいの覚悟を持ってください。成功の度合いは、皆さんが流した汗の量、悔しい思いをして流した涙の量で決まります。
 私は25歳の時、友人と2人で創業しました。今までの経験からひとつ付け加えますと、人は成功で成長するのではなく、逆境や挫折の中で成長します。ですから挫折を恐れてはいけません。逆境から逃げてはいけません。これを心の片隅に置いて、本気で取り組んでください。


一柳 良雄塾頭(一柳アソシエイツ社長)激励

 1週間前、私はモナコにいました。世界のベンチャー大会に参加していたのです。43カ国から、各国のベンチャー企業の代表が集まって、そのチャンピオンを決めました。
 今回の大会は7回目です。各国の代表と話してみると、2つの点で、皆すごいなと感心しました。まずビジネスモデルが最初から世界を向いている。小さい国の代表企業であっても、自国のマーケットだけを見ているのではなく、グローバルなビジネス展開を当初から考えているのです。
 日本のベンチャー企業では、まだまだここまで行きません。地域とか国内にしか目を向けておらず、外国までビジネスを広げようという発想は少ない、というより無いようです。ところが海外のベンチャー企業家は、仮に国内のマーケットが小さくても、そのマイナス面を上手く利用して、世界を相手にビジネス展開を考えているのです。
 またもうひとつは、海外のベンチャー企業は、社会貢献を目指しています。雇用をどれだけ創出したか。どんなチャリティーに参加したか。環境保護の活動にどれだけ協力したか等々。先ほど紹介したベンチャー企業の世界大会では、こういう社会貢献も選考基準になっています。ベンチャーの世界といえども、利己的なリーダーは評価されません。
 塾生の皆さんは、夢・情熱・志を持って集まりましたが、こういう点も留意して頑張ってください。


激励の言葉をいただいた顧問・師範・起業アドバイザー・主任講師の方々

顧問/田中 一郎氏/田中精密工業(株)社長
師範/竹平 栄太郎氏/三協・立山ホールディングス(株)特別顧問
師範/中井 敏郎氏/東亜薬品(株)社長
起業アドバイザー/白倉 三喜氏/富山日産自動車(株)社長

起業アドバイザー/長田 宏泰氏/ジャパンパック(株)社長
起業アドバイザー/松村 吉彰氏/(株)ジャパン・フラワー・コーポレーション社長
起業アドバイザー/西﨑 一雄氏/東洋電子工業(株)社長
起業アドバイザー/藤井 侃氏/五洲薬品(株)社長

起業アドバイザー/増岡 一郎氏/(株)マスオカ社長
起業アドバイザー/釣谷 宏行氏/サンエツ金属(株)社長
主任講師/布目 大剛氏/創業・新分野進出A担当
主任講師/五十嵐 雅文氏/創業・新分野進出B担当

主任講師/羽田野 正博氏/創業・新分野進出C担当
主任講師/上田 玲子氏/コミュニティビジネス担当
主任講師/古川 邦男氏/地域づくりリーダー養成担当
塾頭補佐/林 亮宏氏/TNPオンザロード

決意表明 塾生代表・荒木 信幸氏

 とやま起業未来塾の塾生として、この開校式に臨めたことを心より感謝申し上げます。我々32名は今日から塾生となって、経済の先駆者として活躍されておられる経営者様、あるいは経済団体様の教えを受けられるという恵まれた環境の下、熱い情熱と高い志を持って、3コースに分かれて精一杯、研鑽させていただきます。
 ビジネスプランを完成させ、修了式には塾生全員で臨むことを目標にし、その後は、ここで培った経営ノウハウを生かして各々の夢に向かって邁進し、そして富山県の地域経済の発展に貢献することを決意表明します。
 半年後の我々の成長した姿を見届けていただきたく、お願い申し上げる次第です。


開校記念交流会

 開校記念交流会では、塾生はさっそく名刺交換や自己紹介(売り込み)を活発に行い、情報交換やネットワークの拡大に努めていました。


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