砺波市にアイデアマンのおじさんがいる。編集子は仕事柄、多数の人に会ってきたが、この御仁は特筆すべき部類に入るだろうか。
幾度かお目にかかった。そのたびに開発した商品を得意げに語り、その様子から化学の知識が相当あるのではないかと推測していた。“肌にやさしく、化粧を落としやすい”とブームになっている竹炭石鹸は、実はこの御仁、RBBプロジェクトの取締役、浅谷仁さんが開発。2年余りで30万個以上販売し、OEM(相手先ブランド)製品として全国9社に提供するようにもなっている。
米ぬかを主原料とする洗剤も、「印刷されたインクでもきれいに落とせる」と目の前でタバコのパッケージの印刷を消し、「缶コーヒー等のインクも落とせる」と自信満々。すでに開発した商品は100を超え、いずれも作り方や原材料の配合比率は総べて浅谷さん本人が企画し、製造は協力工場が行っている。 |
|
竹炭を使った同社の商品群。家庭の風呂を温泉に早変わりさせる「竹炭温泉」、風呂のお湯をまろやかにする竹酢液の「竹の泉」、肌の弱い方も安心して使える「炭ボディタオル」、保湿効果と汚れ落としの効果が抜群の竹炭石鹸「竹林炭子」(たけばやしすみこ)など、竹炭を活かした商品は女性の間で口コミで広がり、ヒット商品となった。 |
|