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2021年9月号
テーマ「起業前に知りたいマーケティング」
2021年8月21日放送分 |
「自分らしい起業を見つける方法」 数年前に「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本が注目を集めましたが、副業や週末起業も含め、独立・起業を検討したこと、今、お聴きの方もご経験があるかもしれませんね。 「これから起業してみたいという方、創業して間もない方向けに、本日から4回シリーズで起業前に知りたいマーケティングとは?をお伝えします。 まず1回目の本日は、「自分らしい起業を見つける方法」です。起業に興味はあるけれど、自分は何ができるだろう…そんな悩みがある方は、ぜひお聴きください。自分らしい起業を見つけるために、必要なのは「好き」「得意」「儲かる」の3つの要素です。 わたしたちは時々、どんな業界が今後成長するか、どこにビジネスチャンスがあるかと尋ねられることがあります。そのとき、社会情勢に合わせて「脱炭素社会に向けた環境系の仕事」などは注目したいですね。などとお伝えしますが、合わせて、自身が「好き」、「得意」、「儲かる」の3つが共存するビジネスモデルでないと、続けることが難しいですよと、お伝えしています。 これは、経済評論家の勝間和代氏が自身のSNSで伝えていることなのですが、いわゆる「儲かる」マーケットは、自分だけではなく、他社も当然ながら注目しています。 想定していない困難を目の前にしたとき、好き・得意であれば、乗り越えていけるとの考えから発信されたものです。 好きだけれど、儲からない。得意なことだけれど、好きではない。 これでは続けるのがつらくなる時がきます。ご自身のビジネスを考えるときは、ぜひ、好き・得意・儲かる、この3つを意識してみてください。 自分が、何が好きが得意か分からないという方には、1冊の本を紹介します。 日本経済新聞出版から発行されている「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という書籍です。心理テストのような形式で、設問に答えていくと、自身の強みを5つに絞ってくれるものです。 その他に、自身にヒーローインタビューをしてみるという方法もあります。 学生時代からさかのぼって、最高だと感じた瞬間を丁寧に振り返ると、自分の人生で大切にしたい共通点が見えてきます。 よろず支援拠点では、毎年多くの創業相談を承っています。まだモヤモヤしている、ダブルワークからはじめたいなど、個々に合わせたビジネスモデル策定のお手伝いをしています。 |
2021年8月28日放送分 |
「売れるターゲット設定の方法」 「これから起業してみたいという方、創業して間もない方向けに、4回シリーズで起業前に知りたいマーケティングとは?をお伝えしています。 2回目の今回は、「売れるターゲット設定の方法」です。 起業に興味はあるけれど、何から始めたらいいだろう…そんな悩みがある方は、ぜひお聴きください。 わたしたちはよく、広告宣伝や商品デザインなど広報活動方法について相談を承ります。その際、ペルソナの設定をすることをおすすめしています。 ペルソナ設定はターゲット設定の一部であり、ターゲット設定よりも深く、詳細に人物像を設定しているものです。 ターゲット設定は「40代・男性・会社員」「30代・女性・主婦」という属性としてまとめることが多いですが、 ペルソナ設定は、それをリアリティのある人物像に具体的に落とし込んでいきます。 たとえば、仕事内容、一日の過ごし方、チャレンジしたいこと、悩み、利用する情報源など、実際にいそうな人物をありありと描いていきます。 架空の人物「Aさん」を作りあげていきましょう。もし、Aさんのような方が実在していればインタビューをして詳細を作り上げるのもおすすめです。 ここでよくある質問ですが、ペルソナは、複数用意しても構いません。商品ごと・季節ごと、告知媒体ごとなど、必要に応じた数を作成してみてください。 ここまで聞いて、「なんだか面倒だな」と感じた方もいるかもしれませんね。 ペルソナ設定は、何に役立つのか。大きくわけて2つあります。 1つめは、「マーケットインの視点が得られること。」2つめは、「関係者との共通認識を持てること」この2つです。 まずは、1つめの、「マーケットインの視点」について。 商品や店舗など準備を手掛けていくうちに、自身のこだわりや想いが強くなっていきます。 想いをもつことは大切なことなのですが、自身の感性にこだわるあまり、顧客のニーズを考慮することを忘れて開発・販売してしまうことがあります。ペルソナを用意しておくことで、例えばキャッチフレーズを考える時「Aさん」だったらどう思うだろうというマーケットインの視点を癖づけることができます。告知文の大きさ、量など細かなことでも誰に届けるものなのか意識することができるので、迷ったときの判断基準にもなります。 そして、2つめの、「関係者との共通認識」について。 どの業種でも、1人で全て成り立つ仕事は少ないと思います。スタッフ、外注問わず関わる人が多ければ多いほどペルソナは有効です。例えば「かわいい」の基準はそれぞれ異なります。可愛いパッケージを発注したつもりが、イメージと異なるものが出来上がってきたということも考えられます。経営理念で会社の在り方を可視化するように、マーケティングにおいても、ペルソナ設定を使って顧客を可視化しておくこととスムーズな連携につながります。 よろず支援拠点では、ペルソナ設定のお手伝いも承っています。テンプレートを使って個々の状況に合わせて進めていきます。ご利用・ご相談は無料です。 |
2021年9月4日放送分 |
「実現性が高まる目標の決め方」 「これから起業してみたいという方、創業して間もない方向けに、4回シリーズで起業前に知りたいマーケティングとは?をお伝えしています。 3回目の今回は、「実現性が高まる目標の決め方」です。 目標は立てたけれども、なかなか実行に移せない。目標に向かって努力をしているが、達成できない…そんな悩みがある方は、ぜひお聴きください。 よろず支援拠点では、女性の起業相談も毎年増加傾向にあります。 特に女性のように、子育てや介護、家事・地域の活動など仕事以外にやるべきことがあるマルチタスクを抱えている方におススメの目標設定法をご紹介します。 それは、目標設定を「数字」ではなく、「ストーリー」で立てるということです。 たとえば2年後の最高の1日を、朝起き時から夜寝るまでを映画のようにありありと書きだします。どんな気分で目が覚めるのか、家族とはどんな会話をするのかなど、 仕事もプライベートも混ぜた「最高の1日」を書きだします。 次に、書き出したストーリーから、重要な要素を抜き出し、行動目標としてリスト化していきます。 売り上げ数や、単価、売り上げといった数字はもちろん重要ですが、このような行動目標をセットにすることをおすすめです。 特にマルチタスクを抱える方は、目の前の行動と、目標数値を意識的にリンクさせることで、後回しせず行動する習慣をつける動機にもなります。この行動目標を積み上げることで、仕事もプライベートも理想に近づくと考えると、達成したいという気持ちが増しませんか。 更にうまくいくコツとして「3か月後の最高の1日」から始めてみるといいでしょう。 冒頭に、2年後とお伝えしましたが、はじめのころは3か月など短期スパンで実施してみると、行動がより具体的になるので実現しやすいのでおすすめです。 ストーリーを描くお話をしてきましたが、その他の目標設定術として、フィギュアスケートの羽生結弦選手の例があります。羽生選手は「目標と目的」をセットで持つという特徴が見られます。目標を達成することで、自分や周りの人・社会の人にどんな貢献ができるのか。羽生選手は、「オリンピックで金メダルを獲ることで、被災地に希望や元気を与えたい」。そんな「目的」を明確にして自身を奮い立たせていたようです。 よろず支援拠点では、目標設定のお手伝いも承っています。また、進捗管理のサポートも営業面・財務面両方の観点から支援をしています。 |
2021年9月11日放送分 |
「汎用性のあるフレームワーク」 「これから起業してみたいという方、創業して間もない方向けに、4回シリーズで起業前に知りたいマーケティングとは?をお伝えしています。 最終回の今回は、「汎用性のあるフレームワーク」です。 やらなければいけないことが多すぎて、逆に何から始めたらいいのか迷ってしまう…そんな悩みがある方は、ぜひお聴きください。 今日は、プロ野球メジャーリーグでも大活躍している大谷翔平選手の例をもとにご紹介します。二刀流と聞いて、大谷翔平選手のことを思い出すのは、野球ファンばかりではないですよね。 大谷選手が、高校1年生の時に目標に掲げた「8球団からドラフト1位指名」を達成するための思考の整理・展開方法がユニークで、ビジネスに汎用性のあるものです。 その方法はまず、8球団から1位指名という目標に対して、8つのすべきことを洗い出します。高校1年生の彼は、コントロール、キレ、スピードなど技術面の他、精神面や人間性・運など様々な観点で8つ書き出していました。 そして、特徴的なのが次のステップです。さきほど書き出したコントロール・キレなど8つのすべきこと、それぞれに更に8つずつすべきことを書きだしています。つまり、最終的にドラフト1位8球団という目標に対して、64個の思考を書き出し、不足していると思うものを普段の練習に取り入れていったようです。 ビジネスで例えるとどうでしょうか。「10社受注」や、「10月までに商品完成」、「年商いくら」「新規スタッフの育成」など様々な目標に対して思考を展開することができます。 このフレームワークは、もともとは学校の体育の先生が自身の生徒を全国大会で優勝させるために作成されたもののようです。学生でも簡単に取り入れることができるフレームワークは、ビジネスでも役立つので積極的に活用したいところです。 以前、このワークに取り組んだスタートアップ企業は、ある食材を広めたいという目標に対して、思考を展開しました。最初は、「イベントをする」ということ以外思いつかず、はじめの8つの思考も書き出すのが難しいようでした。そこで、どんな状態が「広まっている」ということか社内で意見を出し合う会議を行い、力を合わせてワークシートを完成させました。 その後、優先順位をつけて行動するのですが、社員が自身の考えが取り入れられていると目に見えるので、チームワークも高まったようでした。 このように、何から始めたらいいのか分からないとき、逆にやらなければいけないことが多すぎて迷うとき、フレームワークを活用して思考の整理をしていきたいですね。 よろず支援拠点では、マーケティングに有効なフレームワークも各種ご紹介しています。個々の状況に合わせて進めていきます。 |